これまでRiver Villageから生まれたスパイスは4種類。
ジンジャー・ガーリック・ターメリック・ハバネロ。
そのどれもが強烈な個性を持ち「辛さ・香り・色味」と、それぞれが独自の特徴を持ったスパイス達。
そこに斜め上からやってきた「新たなスパイス」が仲間入りします。
甘いスパイス
スパイスと言えば上でも挙げたように「辛さ・香り・色味」というのが王道ですよね。
「甘さ」を感じるスパイスというのはあまり聞いたことがありません。
そもそもスパイスに甘さというのは求められていないのかもしれない。
でも。。
「甘いスパイスって何かないかな?」
「甘いスパイスってなんか面白そうじゃない?」
「あれば意外に使えそう!」
ただただ単純に、そんな思いつきから全ては始まりました。
にんじん
と、思いついたところで。。
「甘いスパイスって一体何?」
「どうやって作る?」
「ん〜。。。」
リンゴやイチゴなどの果樹を育ててパウダーにしたり。。
シナモンやカルダモンなどの色々な他のスパイスを混ぜ合わせて作る?
などと色々思案してみたり。。
せっかくならブレンドなどではなく、素材本来の味を引き出せる「魅惑の食材」は無いだろうか?
そして、やるならばリバビレの畑から生まれた食材でなければ意味がない。
そんな事を悶々と考えて辿り着いたのが「にんじん」でした。
アロマレッド
にんじんには収穫までに「間引き」と言われる作業があります。
同じ場所に種をいくつか植え付け、ある程度育った段階で一番大きいにんじん以外は抜かれていきます。
それが「間引きにんじん」と言われ、これだけでも出荷はされるのですが、中には「捨てられるにんじん」があるのも事実。
「捨てられたにんじんで何かできないかね?」
偶然か必然か、そのにんじんが「アロマレッド」という少々珍しい品種。
このアロマレッドは別名「フルーツにんじん」とも呼ばれるぐらい甘いにんじんなのです。
何を隠そう我がリバビレの縁主である「ユータ」は小さな頃から大のにんじん嫌い。。
そんなユータを「このにんじんなら食べれる!」と唸らせたのが「アロマレッド」。
収穫の時期によっても変わりますが、一般的ににんじんの糖度は5.9度程度。
一方、アロマレッドの糖度は9.9度と数字の上でもその甘さには納得。
まさにフルーツのようなにんじんなのです。
デビュー
そうと決まれば思いついたら「すぐやる課」なのがリバビレの素晴らしきところ。
早速作業に取り掛かります。
まずは収穫したにんじんをキレイに。
パウダーまでの加工はこれまでの作物と同じです。
スライサー、乾燥を経てパウダーへと続きます。
もうこの作業は手慣れたもの。
過去4作のスパイス達は粉が舞うほどの微粒粉仕上げ。
ですが、写真を見てわかるように今回のキャロットパウダーは少々粉が粗め。
それは、お菓子や料理に使った時に多少の食感があった方がアロマレッドの甘味と美味しさが引き立つからです。
パッケージ
そしてそして同時にパッケージの作成にも着手。
こちらも毎度の「すぐやる課」。
4種のスパイスのデザインの流れはそのままに。
にんじんのカラーをそのままデザインとして落とし込みました。
最後に
ふとした思いつきから数ヶ月。
ここに「甘いスパイス」が出来上がりました。
正確にはスパイスに「甘い」なんてのはきっとありません。
でも、「辛さ・香り・色味」以外にも「甘さ」は料理やお菓子の幅を広げてくれる。
リバビレのユータと同じように、にんじんが食べれるようになる子が増えるかもしれない。
クッキーなどのお菓子、サラダなどの料理に「手軽に使えるスパイス」として楽しんで頂けたら嬉しいです。
斜め上からやってきた「甘いスパイス・にんじん粉」をお楽しみに♪
発売まで今しばらくお待ちください。
発売時にまた、アナウンス致します。
それでは。
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